この記事では、ポケモンカードゲーム スカーレット・バイオレットおよびMEGAシリーズに登場する「テラスタル」のポケモンについて、特徴や使いこなし方を解説する。「テラスタル」のポケモンの一覧も掲載。
「テラスタル」の特徴
- カードの右上に「テラスタル」と記載されている。

- ベンチにいるかぎり、ワザのダメージを受けない。
ベンチにいるときに受けないダメージの例:
マリィのオーロンゲex:ワザ「シャドーバレット」の30ダメージ
オーガポン いどのめんex:ワザ「げきりゅうポンプ」の120ダメージ
メガエアームドex:ワザ「ソニックリッパー」の220ダメージ



- 「テラスタル」を対象とする効果を受ける。
例:「テラスタルオーブ」「きらめく結晶」 - 場に「テラスタル」のポケモンが居ることを条件とする効果が発動する。
例:「ゼロの大空洞」



実は、ポケモン名の「ex」が、テラスタルのポケモンではちょっと特殊な加工をされているのである。芸が細かいぜ。

その他、カード全体にもキラキラとした加工がなされている。お手元の「テラスタル」のポケモンで確認してみてね。
「テラスタル」は、ポケットモンスター スカーレット・バイオレットの目玉システム。
ポケモンごとに「テラスタル」のタイプが定められており、技を選択する前に「テラスタル」することを選択することで、「テラスタル」のタイプになることができる。「テラスタル」中のポケモンは、頭上に各タイプをイメージした宝石(?)が付く。
「テラスタル」のタイプは、元々のポケモンのタイプと同じタイプでもいいし、違うタイプでもよい。元々のポケモンのタイプと同じタイプだった場合は、そのタイプの技を使う際、ダメージに2.0倍の補正がかかる(「テラスタル」なしだと、1.5倍)。元々のポケモンと違うタイプに「テラスタル」した場合は、元々のタイプの技、および「テラスタル」したタイプの技のダメージに1.5倍の補正がかかる。
ポケカでは最初から「テラスタル」のポケモンとしてデザインされており、対戦中にタイプが変わることはない。
「テラスタル」を使いこなす
「テラスタル」の恩恵を受けられる、強力なカードを使う
ヨルノズク(「ほうせきさがし」)

- 自分の番に、このカードを手札から出して進化させたとき、自分の場に「テラスタル」のポケモンがいるなら、1回使える。
- 自分の山札からトレーナーズを2枚まで選び、相手に見せて、手札に加える。そして山札を切る。
この「ほうせきさがし」を使えることが「テラスタル」のポケモンを採用する最大の意義と言っても過言ではない。その場に応じて必要なカードを選んで使える、汎用性バツグンな特性である。
「ほうせきさがし」の使い方(一例)
- トレーナーズ2枚の組み合わせで強力な動きを実現する
- 「ふしぎなアメ」と「ヒカリ」を手札に加え、一気に2進化ポケモンを用意する。
- 「アカマツ」と「きらめく結晶」を手札に加え、一気にエネルギーを工面する。
- 使いたいカード + 次の展開に繋がるカードを手札に加える
- 「ふしぎなアメ」でポケモンを進化させつつ、「リーリエの決心」で手札を増やす。
- 「ボスの指令」を使いつつ、「ポケパッド」で次のヨルノズクを手札に加える。
また、ヨルノズクの「ほうせきさがし」を使いやすくするカードが他に存在することもヨルノズクが強い理由の一つ。スピンロトムの特性「ファンコール」は、ヨルノズクと進化元のホーホーを同時に手札に加えられる便利な特性。「ポケパッド」は、ヨルノズクを山札から手札に持ってこれるグッズ。共に、「テラスタル」のポケモンを使うデッキでは一緒に採用したい。



「テラスタル」のポケモンや「ほうせきさがし」のことをまとめて「宝石ギミック」と呼ぶことがある。
デッキを回すための仕組み(≒ギミック)として「宝石ギミック」を採用したデッキのことは「宝石〇〇」と呼ぶことが多い。
例:宝石ドラパルトex
「きらめく結晶」

- このカードをつけている「テラスタル」のポケモンがワザを使うとき、そのワザを使うためのエネルギーは、1個ぶん少なくなる。(少なくなるのは、どのタイプのエネルギーでもよい。)
ワザを使うためのエネルギーを1個ぶん少なくするので、実質的に「きらめく結晶」をエネルギーのように扱うことが可能。さらに、エネルギーではなくポケモンのどうぐであることが様々なメリットを生む。
- ポケモンのどうぐやトレーナーズを指定する効果で手札に加えられる
ヨルノズクの「ほうせきさがし」など。エネルギーと比べ、手札に加える手段が豊富。
- 自分の番に手札から貼るエネルギーとは別に、「きらめく結晶」を付けられる
手札から、エネルギーと「きらめく結晶」を付けることで、1回の番でエネルギー2つ分を用意することができる。「アカマツ」「エネルギーつけかえ」などの手段と組み合わせると、エネルギー3枚が必要なワザを一気に放つことも可能。
- 複数タイプのエネルギーが必要なワザが使いやすくなる
ドラパルトexの「ファントムダイブ」、サザンドラexの「オブシディアン」など。トランプでいうジョーカー的な役割を果たし、足りないタイプのエネルギーを自動的に満たしてくれる。
- エネルギーをトラッシュするワザや、山札に戻すワザとの相性がよい
- ピカチュウexの「トパーズボルト」はエネルギーを3枚トラッシュして放つワザだが、エネルギー2枚+「きらめく結晶」で「トパーズボルト」を使う場合、エネルギー2枚をトラッシュするだけでよい。エネルギーではない「きらめく結晶」はトラッシュされない。
- オーガポン いどのめんexの「げきりゅうポンプ」は、ベンチポケモンを攻撃する場合エネルギーを3枚山札に戻す必要があるが、エネルギー2枚+「きらめく結晶」で「げきりゅうポンプ」を使う場合、エネルギー2枚を山札に戻すだけでよい。エネルギーでない「きらめく結晶」は山札に戻さない。
「テラスタル」のポケモンを使うデッキでは、ACE SPECの枠を割く価値が十分以上にある強力なカード。
「ブライア」

- このカードは、相手のサイドの残り枚数が2枚のときにしか使えない。
- この番、自分の「テラスタル」のポケモンが使うワザのダメージで、相手のバトルポケモンがきぜつしたなら、サイドを1枚多くとる。
サイドを1枚多く取ることのできる非常に強力な効果。本来勝つことのできなかった試合を勝利に導くことのできる、逆転のカード。
発動条件の厳しさや、必要なタイミングで「ブライア」を手札に加える必要があることにハードルはあるものの、それでもなお強力な効果であり、「テラスタル」のポケモンをアタッカーにできるデッキの特権。上手く活かしたい。
「ゼロの大空洞」

- 自分の場に「テラスタル」のポケモンがいるプレイヤーが、ベンチに出せるポケモンの数は8匹になる。
- (このカードがトラッシュされたときか、自分の場に「テラスタル」のポケモンがいなくなったとき、ベンチが5匹になるまでトラッシュする。おたがいにトラッシュするなら、このカードの持ち主から行う。)
- 便利な特性を持つポケモンを、ベンチに出しやすくなる
- 「スカイライン」を持つラティアスex、「さかてにとる」を持つキチキギスexなどの、ベンチに居てほしいポケモンをベンチに置いておきやすい。
- ヨルノズクやニャースexなど、特性を使うためにベンチに出す必要があるポケモンのためにベンチ枠を割きやすい。
- ベンチポケモンの数を参照するワザのダメージを上げる
テラパゴスex「ユニオンビート」、リーリエのピッピex「フルムーンロンド」など。通常はベンチに5匹ポケモンを置いた時点のダメージが最大だが、「ゼロの大空洞」があればベンチに8匹までポケモンを置くことができ、ワザの最大ダメージが上がる。
- 自分のポケモンを意図的にトラッシュする
「ゼロの大空洞」がトラッシュされたとき、ベンチに5匹より多くポケモンを置いていた場合、5匹になるまでベンチポケモンをトラッシュする。スタジアムの貼り替えやパオジアンの特性「ゆきにしずめる」を利用することで、相手のポケモンに倒されたくないポケモンや、ベンチに置いておきたくないポケモンを意図的にトラッシュすることができる。※「きぜつ」ではないので、サイドは取られない。
「テラスタル」のポケモン一覧
現行レギュレーション(H、I、J):全33種

































「ほうせきさがし」を使うためには、場に出しやすいたねポケモンの「テラスタル」が重要。下記に現行レギュレーションでの一覧を記載する。
- 草:オーガポン みどりのめんex
- 炎:オーガポン かまどのめんex
- 水:オーガポン いどのめんex、ラプラスex
- 雷:ピカチュウex、ミライドンex
- 超:いない
- 闘:オーガポン いしずえのめんex、コライドンex
- 悪:いない
- 鋼:いない
- ドラゴン:シャリタツex
- 無:テラパゴスex、モトトカゲex、イーブイex
「宝石〇〇」デッキで採用されやすいのは、無色エネルギーだけで「ユニオンビート」が使えるテラパゴスex、基本水エネルギー1枚で「げきりゅうポンプ」が使えるオーガポン いどのめんex、特性「みどりのまい」が強力なオーガポン みどりのめんexなど。新しくデッキを組む場合も、まずはこのあたりから試すのがオススメ。
「テラスタル」には3つのパターンがある。
- 元のタイプとテラスタル後のタイプが同じパターン
マグカルゴexやオーガポン みどりのめんexなど。ゲームのほうでは一致テラスと呼ばれることがある。 - 元のタイプとテラスタル後のタイプが違うパターン
ゲッコウガexやブロロロームexなど。ワザを使うためのタイプは元のタイプなので、ポケモンのタイプとワザを使うためのタイプがズレる。弱点を突く上で便利なことがある一方、タイプを指定するサポートが使い辛くなるケースも。 - テラスタイプ:ステラのパターン
ゲームではDLC「藍の円盤」で初登場。テラスタイプをステラに設定したポケモンがテラスタルすることでなることのできる、新たなタイプ。
ポケカでは拡張パック「ステラミラクル」で初登場。宝石の名前を冠し、3タイプ以上のエネルギーを必要とするような特徴的なワザを持つ。
過去のレギュレーション(G):全18種


















「テラスタル」の関連カード
「テラスタル」のポケモンを補助するカード
前述したカード




「テラスタル」を使いこなすの項で説明したため、ここでの解説は省略。「テラスタル」のポケモンを採用するデッキでは、これらのカードの採用も検討したい。
テラスタルオーブ

- 自分の山札から「テラスタル」のポケモンを1枚選び、相手に見せて、手札に加える。そして山札を切る。
- 「ほうせきさがし」の準備
ヨルノズクが「ほうせきさがし」を使うためには、最低でもホーホー、ヨルノズク、「テラスタル」のポケモンの3種を揃える必要がある。「テラスタル」のポケモンを用意する手段としては「ハイパーボール」が第一候補だが、それだけだと枚数が少なく「ほうせきさがし」前に引ける可能性が低い。「テラスタルオーブ」を採用することで、「テラスタル」のポケモンにアクセスできる確率を高めることができる。
- 状況に応じた「テラスタル」ポケモンへのアクセス
「テラスタル」のポケモンを複数種類採用しているデッキでは、「テラスタルオーブ」で手札に加えるポケモンを状況に応じて選ぶことができる。- 宝石型ドラパルトexデッキ:序盤は「ほうせきさがし」用のオーガポン いどのめんex、中盤以降はドラパルトexを手札に加える
- ブイズバレットデッキ:イーブイおよびイーブイの進化系を状況に応じて手札に加える
ガラスのラッパ

- このカードは、自分の場に「テラスタル」のポケモンがいるときにしか使えない。
- 自分のベンチの無色ポケモンを2匹まで選び、トラッシュから基本エネルギーを1枚ずつつける。
- 無色ポケモンへのエネルギー供給
- 無色かつ「テラスタル」:テラパゴスex、モトトカゲex、イーブイex(3種)
- 「テラスタル」のポケモンさえ場にいれば、エネルギーの加速先は「テラスタル」でなくてもよい。オーガポン みどりのめんexが場に居る状態でメガガルーラexにエネルギーを加速するなど。
- 「エネルギーつけかえ」や、エネルギーをトラッシュする効果との組み合わせ
- 「ガラスのラッパ」で無色ポケモンにつけたエネルギーを「エネルギーつけかえ」で他のポケモンにつける。
- 「ガラスのラッパ」で場にエネルギーを用意し、タケルライコexの「きょくらいごう」でトラッシュする。
マリルリ(「きらきらシャボン」)

- 自分の場に「テラスタル」のポケモンがいるなら、このポケモンが「すてみタックル」を使うためのエネルギーは、エネルギー1個になる。
「テラスタル」のポケモンがいれば1エネルギーで230ダメージが出せる非exアタッカー。
書いてあることは非常に強いのだが、マリルリを採用した強力なデッキというのはこれまで登場してこなかった。なんでやろなと改めて考えてみたのだが、他の1進化非exポケモンと比較すると多少目劣りする節はちょっとあるかもしれない。
- ロケット団のドンカラス:青天井火力を持ち、だいたいのポケモンexはワンパン可能。「ロケット団」のサポートをデッキに多く採用する関係上、サポート不足に困りにくい長所もある。
- カミッチュ:「おまつりおんど」の2回行動により200ダメージスタート。ダメージ補助効果の恩恵を受けやすく、横に居るバチンキーの「ドンドンだいこ」も強い。
- ハリテヤマ:ワザのダメージこそマリルリより低い(210)ものの、特性「どすこいキャッチャー」が強い。「ファイトゴング」「パワープロテイン」やメガルカリオexの「はどうづき」など、周囲に恵まれている。
「すてみタックル」は高火力だがポケモンexたちを倒すために一歩足りないこと、マリルリを補助できるカードが少ないことの2点が課題となっていそう。逆に、今後登場するカードでこのあたりが解消されれば大活躍もあり得る。
その他



この中で一番使いそうなのはテラパゴスの「プリズムチャージ」か。書いてあることは強い。
「テラスタル」のポケモンを対策するカード
ミロカロスex

- このポケモンは、相手の「テラスタル」のポケモンからワザのダメージや効果を受けない。
最も直接的な対策であり、「テラスタル」ポケモンにとっての悪夢。
仮想的の1匹であったリザードンexがレギュレーション落ちにより環境からいなくなったため、「テラスタル」対策の価値そのものは若干下がっている節がある。とはいえ、ドラパルトexがいまだに大暴れしているため、対策としては一考の余地あり。
レジギガス

- 相手のバトルポケモンが「テラスタル」のポケモンなら、230ダメージ追加。
エネルギーを工面できるデッキであれば、お手軽テラスタル吹っ飛ばしポケモンとして活躍する。何せたねポケモンなので、デッキに1枚刺しておくだけでよいのだ。
ロケット団のミミッキュ

- 相手のバトル場の「テラスタル」のポケモンが持つワザを1つ選び、このワザとして使う。
お手軽テラスタル吹っ飛ばしポケモン2号。ロケット団デッキではこっち。相手によっては吹っ飛ばないこともあるが。
夜の鉱山

- おたがいの場の「テラスタル」のポケモン全員は、ワザを使うためのエネルギーが、それぞれ無色エネルギー1個ぶん多くなる。
テラスタルの時代を終わらせに来たとでも言わんがばかりにハイクラスパック「MEGAドリームex」で登場したスタジアム。「テラスタル」のポケモンたちはいずれもワザを使うためのエネルギーがカツカツがちなので、ワザを使うためのエネルギーが1個多くなる効果はかなり刺さる。
が、採用しているデッキはあまり見ない。「ほうせきさがし」からの「ゼロの大空洞」張り替えですぐに対処されてしまうとか、「ほうせきさがし」を咎めるなら「ロケット団の監視塔」のほうがよいとか、単にドラパルトexへの対策なら「バトルコロシアム」のほうがよいとか。壁は険しい。
まとめ
この記事では、ポケモンカードゲーム スカーレット・バイオレットおよびMEGAシリーズに登場する「テラスタル」のポケモンについて、特徴や使いこなし方を解説した。

